妊娠中のお口の健康【こども家庭センター】

更新日:2024年4月1日

「妊娠中は赤ちゃんにカルシウムを取られるからむし歯にかかりやすい」と聞いたことはありませんか?一度作られたカルシウムがお母さんの歯から溶け出すことはありません。妊娠中はつわりやホルモンバランスの関係で、お口の中が汚れやすくなり、その上、生活リズムが普段と違うため、歯みがきもおっくうになりがち・・・妊娠中に歯周病やむし歯にかかりやすいのはこのためです。安心して赤ちゃんを迎えるためにも、お口のケアを大切にしましょう。

赤ちゃんの歯は妊娠中から育っている?

赤ちゃんの歯は妊娠6週目頃からできはじめ、妊娠4か月半ぐらいになると少しずつ硬くなり、歯のかたちを作ります。
永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯)や下の前歯などの最初に生えてくる永久歯もすでに芽ができはじめています。

妊娠中のお口の変化

妊娠すると女性ホルモンの分泌量が増加し、免疫力の低下や口の中の環境が変化します。
それにより、妊娠性歯肉炎という歯肉の腫れや歯ぐきからの出血などが起こりやすくなります。
また、つわりや体調不良などで十分な歯みがきができなかったり、食べ物の好みや食事リズムの変化も影響してきます。

妊娠中のお口のケア

妊娠中の歯みがきは、基本毎食後にするのがよいのですが、体調の悪いときはこまめにブクブクうがいをするだけでも効果的です。
就寝前や体調のよいときは、しっかりと歯みがきをすることを心がけましょう。

歯みがきのポイント

〇歯ブラシの選び方
・ヘッドが小さめ
・柄はまっすぐ
・毛先がそろったもの
(注釈)歯ぐきに痛みや出血がある場合は、毛先がやわらかいものを選びましょう。

〇歯みがき剤
香料・味が強いものは避けましょう
むし歯予防効果のあるフッ素入り歯みがき剤を使用するのもよいでしょう

〇歯みがきの姿勢
唾液がのどに流れると気持ち悪くなりやすいので、洗面台の前で下を向いて奥歯からみがいたり、負担のない
姿勢を探してみましょう。

だらだら食べに注意

妊娠中は、つわりやおなかの圧迫感から1回の食事量が減り、食事回数が増えやすい時期です。
食事やおやつの時間の間隔が短いと、お口の中が酸性に傾き、むし歯になりやすい環境になってしまいます。
食事の回数が増えてもだらだら食べず、時間を決め、できるだけ間隔をあけて食事などをとるようにしましょう。

妊娠中に歯科医院に通院したい

歯科医師に妊娠していることを伝えたうえで、つわりの時期が過ぎ、体調が安定する妊娠安定期の、
16週~27週(妊娠5か月~妊娠7か月)の間に受診するようにしましょう。

赤ちゃんにむし歯のない歯をプレゼント

生涯にわたり健康で丈夫な歯を保つことは、お母さんのおなかにいるときからスタートします。
妊娠中の食生活や生活習慣が、赤ちゃんの歯の健康に影響することがあります。
生まれてくる赤ちゃんのためにも、今からできることを始めていきましょう。

お問い合わせ

所沢市 健康推進部 保健センター健康づくり支援課
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