チャドクガにご注意ください

更新日:2023年3月3日

チャドクガの生態

チャドクガは、5月から6月頃と8月から9月頃の年に2回、ツバキやサザンカ、チャなどツバキ科の樹木に発生します。
体の表面に毒針毛を持っており、肌に触れると強いかゆみやかぶれ等を引き起こします。生垣等に発生すると通行する人に被害が及ぶため、発生した場合には早期の駆除が必要です。
卵は、葉の裏側などに黄色で毛玉状のものを密集して産み付けます。
孵化した幼虫は、葉の裏側で頭をそろえて密集し、表皮を残しながら葉を食べます。成長するにつれ、枝や幹、周辺へ移動をし始めます。
成虫は、2センチメートルほどの黄褐色のガで、灯火を求めて家の中に飛来することもあります。

資料提供:(公社)農林水産・食品産業技術振興協会

駆除の方法

チャドクガを駆除するには、卵の段階で駆除するか、幼虫がまだ小さく集団になっているうちに葉や枝ごと切り取ってしまうのが効果的な方法です。幼虫が大きくなり、樹木全体に広がってしまった場合には、殺虫剤による駆除が必要となります。チャドクガは卵から成虫、駆除後の死がいにも毒針毛が付着していますので、駆除する時にはできるだけ肌を露出しないように、長そで、長ズボン、ゴム手袋、帽子、マスク、首にタオルを巻くなどし、風上から近づいて、直接素手で触れないようご注意ください。
また、切り取った枝や葉、死がいを廃棄する時はビニール袋に入れるなどして、周囲に毒針毛が飛び散らないよう注意してください。
あらかじめ卵を産み付けられないよう、日ごろから剪定を行っておくことも有効な対策です。
なお、市役所では個人の敷地内の害虫の駆除は行っておりません。ご自分で駆除が難しい場合、専門の駆除業者に相談・依頼してください。

毒針毛に触れてしまったら

こすったり、かいたりすると余計に範囲が広がり、かゆみも悪化します。毒針毛がついたと思われる場所に粘着テープを軽く当てて取り除き、流水で洗い流してください。抗ヒスタミン軟膏が効きますが、症状がひどい時には早めに皮膚科を受診してください。
衣服についた毒針毛は、洗濯をすると他の衣類にも広がります。粘着テープで取り除き、他の洗濯物と区別して、すすぎを長めにしてください。毒は熱に弱いため、熱いお湯による洗濯や乾燥後のスチームアイロンも効果的です。

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