旧鎌倉街道沿里山保全地域

　本市では、平成29年3月30日付、所沢市告示第162号により、旧鎌倉街道周辺緑地内（下富・北岩岡の一部）を「ふるさと所沢のみどりを守り育てる条例第10条」に基づく「里山保全地域」に指定しました。また、令和2年2月28日付、所沢市告示第69号により、一部区域を変更しました。

旧鎌倉街道沿里山保全地域

約4.4ヘクタール

　当該区域は、市民団体のトラスト活動により自然再生が進められており、多様な野生生物の生息も確認されている。しかし、市街地に近接しているため、近年では、福祉施設や資材置き場としての転用が多くみられ、樹林地のまとまりが失われつつある。

　本市では、第5次所沢市総合計画において、総合的に取り組む重点課題の一つとして、「環境に配慮したまちづくり」を掲げ、貴重な自然環境を次世代につなぐことを取り組み方針としている。
また、平成23年9月に、みどりに関する総合的な計画である「所沢市みどりの基本計画」を策定し、その中で、北岩岡から下富にかけての旧鎌倉街道沿い樹林地一帯の地区は、重点的に緑地の保全に配慮を加えるべき地区として、「旧鎌倉街道周辺保全配慮地区」に位置付けられている。
こうしたことから、都市近郊に残された数少ない里山の原風景が残る当該区域について、みどりの保全とともに、様々な主体による適正な維持管理を進めることにより、みどりの質を高め、貴重な里山景観を将来に継承していくため、里山保全地域の指定をするものである。

　里山保全地域等、様々な緑地保全制度を検討・実施することにより、その担保性の向上を図るとともに、自然の生態系に配慮したみどりの保全に努める。
また、みどりの公開性を高め、多くの人との関わりにより適正な維持管理を進める。

　里山保全地域内では、以下の行為をする場合、あらかじめ市長に届け出なければなりません。

• 建築物その他の工作物の新築、改築又は増築
• 宅地の造成、土地の開墾、土石の採取、鉱物の掘採その他の土地の形質の変更
• 木竹の伐採
• 水面の埋立て又は干拓
• 屋外における土石、廃棄物又は再生資源の堆積