大石信重の墓塔

更新日:2019年10月16日

 大石信重のぶしげの墓塔は、高さ129.3センチメートルあり、現状は五輪塔型ですが、銘文のある基礎石が宝篋印塔の形式なので、もとは宝篋印塔であったと推測されます。
 銘文は「直山守公菴主 正長三祀□□ 廿八日巳尅」と刻まれています。直山守公は直山道守の尊称であり、直山道守は大石遠江守信重のぶしげの法名です。石塔としては変形でありますが、中世に本市域を支配した大石氏に関する資料として貴重なものです。
 「大石系図」によると、大石信重のぶしげは木曽讃岐守家教の三男ですが、大石為重ためしげを嗣ぎ大石氏中興の祖となりました。上杉憲顕のりあきに仕え合戦で手柄をたてて重用され、武蔵国入間・多摩両郡のうち13郷を賜ります。後に、武蔵や伊豆の守護代を歴任し、応永34年(1427年)5月まで在職しています。
 墓塔のある永源寺は、大石信重のぶしげの開基と伝わります。
【指定年月日】昭和47年11月4日
【所在地】所沢市久米1342番地(永源寺)

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