漆紙文書

更新日:2015年2月19日

 漆紙文書うるしがみもんじょは、東の上遺跡(所沢市久米)から出土したもので、表面には具注暦ぐちゅうれきと呼ばれる奈良時代の暦の一部が記されており、「大小歳對」「加冠吉」などの文字を読み取ることができます。反故となった暦の裏面に馬の戯画が描かれ、さらに漆入れの器の蓋に転用されました。当時、紙は非常に高価であったため、蓋紙には官衙や寺院などで不用となった文書が再利用されたようです。紙に漆が付着したことによって、土中にあっても腐敗せずに残存していました。
 残存する資料は断片ですが、所沢市に残る最古の文書として貴重です。
【指定年月日】平成19年4月1日
【所在地】所沢市北野二丁目12番地の1(所沢市立埋蔵文化財調査センター)

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