姉妹都市・常州市(中華人民共和国)

更新日:2021年4月1日

中華人民共和国・江蘇省こうそしょう常州市じょうしゅうし

 常州市は、上海の西160キロメートル、南京との中間に位置し、人口約474万人の都市です。なお、面積は4,372平方キロメートルです。

 2500年の歴史をもつ常州市は、北は長江(揚子江)に接し、南は太湖に近く、大運河が市内を貫流しています。常州市は古い歴史を持つとともに、新興都市でもあります。歴史をたどると約2500年前に“まち”が形成され、西晋時代から近代にいたるまでの1700年もの間、都・府として栄え、江蘇南部の政治、経済、文化の中心地として「三呉の重鎮、八邑の名都」と呼ばれています。
 また、皇帝15名、状元(科挙制度の成績が全国一位の人)9名、進士1333名等の名人輩出の地としても有名です。清朝末期の文学者であり、思想家であった龍自珍は、「天下名士が輩出する地といえば、東南には常州に比類するもの無し」と賛嘆の句を詠んでいます。
 清代の康煕帝、乾隆帝は、この歴史のまち常州にあこがれ、幾度となく訪れ、また北宋の文学者である蘇東波も常州を愛し、終焉の地としました。
 古く隋・唐の時代から織物が有名で、明朝以降は美術工芸品の“くし”が特産となり、「くしのふるさと」とも呼ばれています。また、綿刺繍など工芸品を主な産業として栄えてきました。一方、近年は中国近代化の中で工業が盛んになり、紡績、軽工業、電子機械、化学工業などがめざましい発展を遂げています。気候は、温暖湿潤気候に属し、四季の区別もはっきりしており、年間平均気温は、14℃となります。
 所沢市と常州市との交流は、昭和60年(1985年)10月の所沢市日中友好都市調査団の訪問に始まりました。その後、約7年に及ぶ相互交流の成果として平成4年(1992年)4月20日、姉妹都市締結調印に至りました。近年の交流としては市民の訪問、行政・経済関係者の来訪など活発に行われています。
 常州市へは、成田から上海まで直行便で3時間、さらに鉄道で3時間ほどです。また、市の花はバラで、市の木はタイサンボクです。

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