ひきこもり

更新日:2024年4月1日

ひきこもりは、厚生労働省の定義では「6ヶ月以上自宅にひきこもって、会社や学校に行かず、家族以外との親密な対人関係がない状態」とされています。
周囲との関係によるストレスを避けて「ひきこもる」ことによって、自分を守り、仮の安定を保っている状態とも考えられます。
一方で、ひきこもりの状態が長く続くことで、不安や緊張を高めることもあります。
ひきこもりの状態にある人は、安心と不安の間を揺れ動いていると言われています。

ひきこもり状態の方はどのくらいいるのか

ひきこもりの状態にある人の正確な人数は不明ですが、調査によると160万人以上存在することが指摘されています。
平均年齢はおよそ30歳、ひきこもり期間の平均は8.8年、12歳から29歳までに引きこもり始める人が90%を占めていました。
男性が女性よりも多く、精神疾患の診断を受けている割合は、35.7%との報告もあります。

原因として考えられるもの

心の問題によるもの

いじめや挫折、家庭内の問題等がきっかけとなっている場合があります

脳の機能によるもの

広汎性発達障害、注意欠陥・多動障害などの発達上の問題を抱える場合があります

精神疾患(心の病)によるもの

統合失調症や神経症などの精神疾患を持つ場合があります

理解のためのポイント

特定の病気や障害ではなく、「状態」を表す言葉です。

誰にでも起こる可能性があり、回復することも可能です。

はっきりした理由や原因がわからない場合が多くみられます。

親の子育ての問題だけではありません。

本人だけではなく、家族にも支援が必要です。

ひきこもりの状態にある人、強い不安や葛藤を抱えています。

統合失調症や神経症などの心の病が影響している場合もあります。

家族や周囲の対応のヒント

強い不安や葛藤で本人も苦しんでいる。

「なまけ」や「反抗」ではありません。

「原因探し」「犯人探し」には意味がありません。

ひとり一人で原因やきっかけが違い、はっきりとしない場合も多いものです。
原因を探るのではなく「これからどう対応するか」を考えることが大切です。

家族で取り組む覚悟が大事。

長期化している場合、本人だけの力で回復することは難しいと言われています。

親自身が楽しみや息抜きを大切にする。

関連情報

子ども・若者育成支援推進法で規定する子ども・若者(おおむね40歳未満)を対象とした教育、子育て、就労、こころの健康についての相談ができる行政機関等の情報を掲載しています。

市内にお住まいの年長児から18歳までのお子さんの保護者及び市内の幼稚園・保育園、小・中学校に勤務する先生方を対象に、専門のカウンセラーによる教育相談を行っています。
なお、年長児については、小学校入学にかかわる相談をお受けします。

所沢市あったかサポートセンターでは、ご本人が抱える経済的な問題や日常生活などで困っていることに、専門の支援員が寄り添いながら解決に向けた継続的な支援を行います。

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