トコろん学力向上プロジェクト事業

更新日:2024年4月1日

 所沢市教育委員会では、本市の児童生徒の学力向上を目指し「トコろん学力向上プロジェクト事業」を令和6年度よりスタートします。
 このプロジェクトでは、これまで取り組んできた学力向上推進事業の取組を土台としながらも、新たなアプローチや、定量的な評価による分析も取り入れ、学力向上のための取組をより一層充実させていきます。
 キーワードは「Consistency(不変性)」「Challenge(挑戦)」「Customize(調整)」「Continue(持続)」です。
授業の土台となる不変的な部分を大切にしつつ、新しい取組にも挑戦します。そして、その成果等は市内で共有を図り、よい取組はカスタマイズしながら持続可能なものとし、学力向上に向けて取組を続けていきます。

1 本事業の目的

 グローバル化の進展や地球規模の課題など、大きく変化している世界の中で、これからを生きぬく子供たちが、自己実現を果たし、社会の創り手となるためには、「未来を切り拓く力」を身に付けることが重要であると考えます。
 そこで、「トコろん学力向上プロジェクト」では、「認知能力の向上」「非認知能力の育成」「言語活動の充実」を柱にし、「未来を切り拓く力」に大切だと考える7つの力の育成を目指します。

2 本事業の考え方

 「認知能力」と「非認知能力」は相互に作用して影響を与え合います。言語活動を充実させながら、「認知能力」と「非認知能力」の2つをバランスよく育成し、学力(知識及び技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性等)を向上させます。

認知能力と非認知能力のイメージ図

3 3つの柱

 以下3点を取組の柱とします。

柱1 認知能力の向上

授業を充実させ、基礎基本となる知識・技能の定着を図ります。

柱2 非認知能力の育成

非認知能力の重要性を再確認し、「心」を育てる教育を充実させます。

柱3 言語活動の充実

学習活動において基盤となる「読む・書く・聞く・話す・話し合う」力を大切にします。


4 所沢市が考える「未来を切り拓く力」に大切な7つの力

 以下7点の力の育成を目指します。


1 基礎的基本的知識及び技能

読み・書き・計算等、学習活動の土台として基礎基本となる力です。

2 情報活用能力

情報を整理・分析し、それをもとに、思考・判断・表現をする力です。

3 言語能力

知識や情報を獲得したり、他者と対話や交流をしたりするための力です。

4 課題発見・解決能力

課題を見出し、解決方法を考えて実行し、結果を振り返りながら、解決していく力です。

5 コミュニケーション能力

他者との人間関係等を形成し、対話をして考えを深め合い、合意形成・課題解決する力です。

6 論理的思考力

物事の論点を整理し、筋道を立てて考える力です。

7 メタ認知能力

自分の思考や行動を客観的に把握し、自己を認識する力です。


5 取組の視点例

 以下11点を視点例として、各校で教育活動を充実させます。


  1. 基礎基本の定着
  2. 授業の基本形の定着
  3. 読解力の向上
  4. 読書量の増加
  5. 英語教育の充実
  6. 振り返り活動の充実
  7. アウトプット量の増加
  8. 体験活動の充実
  9. 学習方略の獲得
  10. 個別最適な学びと協働的な学びの推進
  11. ICT活用能力の向上

6 授業の土台

 これまで取り組んできた授業づくりは、引き続き授業の土台とします。


  1. 児童生徒の実態を把握し、子供の視点に立った授業
  2. 授業のスタンダード(めあて・見通し・学び合い・まとめ・振り返り)を生かした授業
  3. 一人一人が考えを出し合い、学び合う授業
  4. 子供たちに寄り添った見届け・称賛・励ましなどを行い、自己肯定感を高める授業

7 研究校について

1 特別指定研究校

 市内の4校を特別指定研究校とします。研究校は特に「非認知能力の育成」「読解力の向上」「英語教育の充実」に視点を置き、客観的根拠を参考としながら研究を進めます。研究には指導主事も関わり、教育委員会が伴走支援をして進めていきます。研究校が行う授業研究会では、市内の教員が授業を参観し、自校の実践に反映させることで、所沢市全体の教育力を向上させます。

2 基礎研究校

 特別指定研究校以外の小・中学校は基礎研究校として、学力向上を目指して取り組みます。研究内容は「取組の視点例」を参考に、各校が独自に設定します。年度末には研究概要をまとめ、他校と成果や課題を共有します。
注釈 基礎研究校はローテーションとなっています。

8 成果検証

 プロジェクトの検証は、埼玉県学力・学習状況調査や全国学力・学習状況調査の結果で測るとともに、児童生徒や教職員を対象とした所沢市独自の調査等を行います。

9 関係資料

事業リーフレット

活用シート

取組結果等

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

お問い合わせ

所沢市 教育委員会学校教育部 学校教育課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟6階
電話:04-2998-9238
FAX:04-2998-9167

[email protected]

本文ここまで