観斎筆 煙草屋図大絵馬

更新日:2015年2月20日

 煙草屋図大絵馬は、高さ90センチメートル、幅150センチメートルの絵馬で、江戸時代後期の煙草屋の店先が描かれています。
 墨書によると、武州入間郡所沢村の七五郎を始めとする6人が、観斎という絵師に依頼して、文化2年(1805年)に奉納したものと思われます。人物や風俗はいずれも当時の江戸市中のものと思われますが、軒先の白く染め抜かれた暖簾には「所澤」の文字が書かれており、所沢の店頭風景もこのように繁盛するように、との願いを込めて描かれたと推察されます。
 絵馬として描かれたものですが、肉筆浮世絵の風俗画の優品をみるようで、煙草屋の店先の情景を通して、当時の人物風俗がうかがえる資料として貴重です。
 絵師の観斎については、その人を特定することはできませんが、筆法からみて歌川派に属する絵師であろうと思われます。
【指定年月日】昭和44年6月27日

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